みなさん、はじめまして。指導員の増井(ますい)です。いきなりですが、みなさんは「クッキングパパ」という漫画をご存じでしょうか?料理が大好きなサラリーマンのお父さんが、料理を通して周りの皆を楽しませたり、元気付けたり、時には励ましたりするアットホームな漫画です。

この漫画の凄い所は、漫画の中できちんと時間が流れているということです。連載当初には小学生だった息子が、今や大学を卒業して社会人として働いています。さらに凄いのはコミックの刊行数で、「ゴルゴ13」「こち亀」「ミナミの帝王」に続き第4位で現在159巻が発売されています。私はこの漫画が大好きで一時期自宅には100冊近いコミックが並んでいました。

さて本題に入りますと、私達の施設では数年前から現場の職員が3食すべて手作りで食事を作っています。以前は給食会社にお願いしていましたが、ユニット化に伴い子ども達にきちんと材料から料理が出来るまでの過程を見せたいという思いから今に至っています。

私は家では全く料理はしておらず、一人暮らしの時やバイトなどで簡単な料理を作るぐらいでした。最初は分からないことだらけで、大人数の食事を作るということに戸惑いばかりでした。しかし人間やれば出来るもので、目玉焼き程度しか作れなかった私が今ではオムライスやハンバーグ、さらには味付けの難しい和食料理なども作れるまでに成長しました。稀に大失敗をしてしまうこともありますが、子ども達は優しく「大丈夫やで、美味しいよ」と励ましてくれます。

最近のヒット作は、「白菜の浅漬け」です。白菜に塩昆布を入れて混ぜるだけですが、隠し味に白だしを少し入れて最後にごま油をひと掛けします。温かいご飯にのせて子ども達がモリモリ食べてくれる姿を見ると、もっと美味しい料理をたくさん作ってあげたいという気持ちになります。学園のクッキングパパを目指して、これからも精進したいと思います。