名張厚生協会は、1929年(昭和4年)に設立された名張町方面事業後援会を淵源とする名張市で最も歴史ある社会福祉法人です。
私たちは、支援が必要な人に手を差し伸べ、幸せな地域社会を築こうとして立ち上がった先人の志を原点に、90年余りにわたって社会福祉事業に誠心誠意取り組んでまいりました。「人としての尊厳を守り、より人間らしく生きがいのある自立した生活を支えるとともに、地域社会に貢献する」を基本理念に、伊賀地域で唯一の児童養護施設をはじめ養護老人ホーム、特別養護老人ホームなどを運営しています。
少子高齢化と人口減少の同時進行、価値観の多様化、地域や家庭の機能低下など社会の急激な変化を背景に、福祉ニーズは増大するとともに複雑、多様化しています。こうした課題に対応し、この超高齢社会を成熟した心豊かな共生社会にしていくことが、現代を生きる私たちの挑戦であり、責務であると感じています。社会福祉に携わる者の使命と誇りを胸に、優れた専門性と技術を駆使し、支援が必要な方々が尊厳をもってその人らしく暮らせるよう、日々研鑽を重ね、質の高い支援に努めています。
私たちが営む社会福祉事業は、市民の皆様をはじめ行政、福祉団体など多くの関係者の皆様のご支援、ご協力によって成り立っています。私たちは、地域や関係の皆さまへの感謝を忘れることなく、地域に根ざし地域に貢献する法人でありたいと願っています。厚生協会の特徴は、名張市とともに歩んできた歴史と公共の福祉を尊重する文化であると自負しています。もとより微力ではありますが、地域の一員として行政や多様な人々と連携して地域福祉を推進するとともに、全職員が「地域を愛し、社会に貢献する良き市民」となるよう努めていきたいと考えています。
厚生協会のかけがいのない財産は、人材と草創の時代から継承してきた利他の精神です。
職員一人ひとりが個性を輝かせながら、仕事をとおして真に豊かな地域社会の創造に挑戦し、成長し続ける活力ある組織、そして職員が笑顔で働ける職場となるよう力を尽くしてまいります。
皆様に深く感謝しますとともに、引き続きのご指導、ご支援をお願い申し上げます。