基本目標

子どもたちに夢を! 歩む先に笑顔を!

~日々の温かみある支援が子どもたちの生き生きとした生活となるように!~

 子どもの最善の利益を最優先に、すべての子どもが健全に養育される権利を持っていることを十分に認識し、子どもが不利益を被ることがない養育を実践していきます。

 まず、一人ひとりの子どもが大切にされ、自己実現に取り組んでいける養育を目指し、名張養護学園(以下、学園)での日々の生活の営みの中で、子どもたちが笑顔で満たされ歩む先に夢を持ち、社会生活を過ごしていける力をつけていくよう支援します。
また、子どもたちにとって学園は、卒園後もつながりがあり、いつでも帰ってくることができる心の拠り所であり、安心し一息つける場所となるようにしていきます。

1.安心で笑顔に満ちた暮らしの場づくり

 子どもたちが、職員の心のこもった支援を受け温かな家庭的な雰囲気に包まれ、安心した暮らしの中で心身ともに健やかな成長ができる、笑顔に満ちた生活環境を創造します。

2.地域の児童福祉の向上に貢献し、地域とつながる学園づくり

 社会的養護の中心的役割を担い、関係機関とのつながりを強化し、子どもまたは家庭の課題に対して、これまで積み上げてきた専門性を活かした総合的な支援を行います。この支援を通じて、地域福祉活動を推進し、地域に頼られ貢献できるように努めます。

3.働くことに使命と誇りをもち、子どもの成長を喜びあえる職場づくり

 子どもの未来のために支援ができる人材を育成し、一貫性・継続性・連続性のある養育と支援を子どもに提供する体制に重点を置き、組織全体の専門性の強化を図ります。
 「永く勤められる職場風土」が職場文化として根づくよう、「職員の多様性」を大切にしつつ、職員同士の繋がりや協力体制を意識した仕組を作っていきます。

4.財務基盤の安定、積極的な資金活用による事業運営

 学園が選ばれる施設となり、入所するこどもの定員が充たされ入所率が常時90%の維持を目指し、安定した収入により財務基盤の安定を図ります。支出では、職員のコスト意識の向上を図り、必要な経費と削減できる経費の判断を職員自ら実践できるようにします。また、目的を持った資金投入を行うとともに、地域や行政の期待に積極的に応えるべく資金活用を行います。

人材育成方針

職員の育成

(1)働きやすい職場づくり

1.職員体制の充実
  • 学園には、本園、地域小規模児童養護施設「若葉」、ファミリーホーム「名張」、一時保護専用施設「のぞみ」があり、それぞれ社会的養護を果たす役割を担っています。それぞれの施設での就労環境は異なりますが、養育の質の向上を図るための仕組やスーパービジョン体制を構築し、職員に対する適切な指導と支援を行っていきます。
  • 多職種連携による重層的な支援が行えるようチームアプローチの推進を図り、個々の職員によるケアワークにユニットメンバーの協力的支援、心理職による補完的支援を加え、チームとして機能的に良質な支援が継続的に行える体制を築いていきます。
2.コミュニケーションの充実
  • 各施設やユニットを中心とした施設運営を円滑に進めるため、勤務体系の見直し、各種会議の開催方法の改善を行い、コミュニケーションツールとしてZOOMの活用など、職員間のコミュニケーションの充実を図ります。
  • ICTの有効活用などにより、より効率的に各種記録や情報の共有を図れるようにします。
  • 職員間の良好な人間関係を形成するため、定期的なオフサイトミーティングやフリートークの開催、職員間のインフォーマルな交流機会の充実などを進めます。
3.労働環境の向上
  • 施設の小規模化やユニットケアにともなう職員の孤立感を防止するための方策や体制の整備、職員の不安に対する支援の充実やメンタルヘルスに関する研修の実施など、安心して働くことができる環境を整備します。
  • 前年度の有給休暇の最低取得日数を上回る有給休暇の取得やリフレッシュ休暇を充実させ、連続して休暇が取得できる職場環境となるよう職場ぐるみで促進し、実質的な労働時間の短縮に取り組みます。また、勤務時間内の事務処理時間の確保に加え、休憩時間が確保できるよう業務の効率化を図っていきます。
  • 結婚や出産、家族の介護などが必要になった場合にも働き続けられるような制度や弾力的な勤務形態などを職員参加のもとに検討し、誰もが安心して働き続けられる職場づくりに取り組みます。

(2)人材の確保、育成

1.職員人材確保

  • 優秀な人材を確保するため、インターネットなどの活用により学園の情報を積極的に発信します。
  • 就職フェアなど各種のイベントに積極的に参加し、職員の募集活動を展開します。
  • 実習生を積極的に受け入れ、学園の魅力を実際に体験する機会を設けることで就職希望者を増やすように努めます。

2.人材育成

  • 職員が学園で働くことに使命と誇りを感じられるよう、名張厚生協会や学園の歴史を学習するとともに、学園の理念や基本目標の理解を徹底します。
  • すべての職員をかけがえのない人材として育成し、入職直後の職員が働き甲斐を感じられ、1年後、3年後、5年後とスキルアップ・キャリアアップができる職場環境としていきます。研修委員会で計画した施設内研修や職員のニーズに合わせた職場単位での研修のほか、「自主研修実施要綱」等による自己啓発の支援、外部団体が開催する研修に職員を積極的に派遣します。
  • 今年度は、業務研究に重点的に取り組み、職員一人ひとりのモチベーションの維持向上につなげます。
  • 施設内の多様な職種と交流し意見交換し合うことで養育の価値を高め共有しあえるよう、施設に設置する委員会に全ての職員が属し、子どもへの支援を間接的な視点から支援する体制を構築していきます。

3.労働環境の向上

  • 職員が明確な目標を定め、意欲とやりがいを持って職務に取り組む目標管理を引き続き実施し、職員が業務を通じて能力開発を行える人事考課と連動させていきます。